サザンがCMで1979年の自身と共演 来年はデビュー40周年
サザンオールスターズが清涼飲料水「三ツ矢サイダー」のCMに38年ぶりに出演することが15日、分かった。1979年にサザンが初めて起用されたCMが「三ツ矢サイダー」だった縁で、デビュー40周年を迎える2018年に向けてのプロジェクトの前倒しの第一歩として出演が決定した。新CMには過去の出演時の映像も織り込まれており、メンバーは若かりしころの自分自身と“共演”する形となった。
17日からオンエアされる新CMは、オリジナル曲「弥蜜だ菜(やみつだーさい)のしらべ」をバックに、海辺の階段に腰を下ろした5人が「三ツ矢サイダー」をぐいっと飲み干すというもの。途中に79年のCMの映像がインサートされ、現在のメンバーの姿と比較できるような構成になっている。同日、日本テレビ系で放送される「これぞニッポンの海~美しい海に魅了された人たち~」(後2・55)では海の日限定の75秒バージョンが1回だけオンエアされる。
サザンは78年に「勝手にシンドバッド」でデビュー。旧CMがオンエアされた79年は「いとしのエリー」がヒットするなど人気、知名度が上昇している時だった。そのサザンがデビュー40周年にタイミングを合わせ「三ツ矢サイダー」を販売するアサヒ飲料が「ぜひまた」と再タッグを熱望。サザン側も快諾した。
6月に行われた撮影時、桑田は「初めてCMに出演させてもらった時のことを懐かしく思い出します」とにこやかに当時を振り返っていたという。後にサザンはNTTドコモ、トヨタ、JALなど日本を代表する20社以上の企業やキャンペーンCMに出演しているが、「初めて起用していただいた三ツ矢サイダーさんのCMに、またこうして出演させていただくのはとても光栄です」と思いは格別だったようだ。
79年のCM曲は「青い空の心(No me? More no!)」。翌80年は「いなせなロコモーション」が使われていた。今回の「弥蜜だ菜-」はCMのための書き下ろし曲。今年は桑田がソロ活動中で、通常ならサザンの活動は並行して行わないだけに、ファンにとってはうれしいサプライズとなった。CMの最後に浮かび上がるのは「See you in 2018」の文字。商品のPRのみならず、40周年に起こる“何か”を期待させるメッセージとなっている。