藤井四段 受賞スピーチでジョーク 詰め将棋普及に貢献
昨年12月のデビュー以降無敗で「29」連勝を達成し、連勝記録を更新した中学3年生の最年少棋士・藤井聡太四段(14)が16日、名古屋市内で行われた「門脇芳雄賞」の表彰式に出席した。受賞スピーチでは、冗談も織り交ぜながら「大変うれしく思います」と頬を緩ませた。
詰め将棋の普及に貢献した人に贈られる「門脇芳雄賞」。藤井四段は「詰将棋解答選手権」で3連覇した功績での受賞となり、宮田敦史六段(36)とともに受賞した。受賞スピーチでは「(解答選手権優勝者が執筆する)参加記を書くのがきついので…」と話し、笑いを誘う一幕もあったが、最後は「来年も解答選手権に出場して優勝を目指したいと思います」と力強く話した。受賞式後に取材に応じた藤井四段は「少しは貢献できたのかな。解答選手権の3連覇が評価されたのは非常に嬉しい」と感想を語った。
この日行われた、第33回詰将棋全国大会内で受賞式は行われた。大会では、藤井四段らプロも参加して詰め将棋の「解答競争」を実施。余興色の強い競争だったが藤井四段が1位に輝いた。