スペインで１５日に行われた「マドリード国際映画祭」で自身が主演した「キセキの葉書」（ジャッキー・ウー監督）で、最優秀外国映画主演女優賞を受賞した鈴木紗理奈（４０）が１９日、都内で報告会見を開いた。レギュラー出演しているフジテレビ系「めちゃ×２イケてるッ！」のメンバーから数多く祝福されたといい、中でもナインティナインの岡村隆史からは初めて「うらやましい」と声をかけられたと明かした。

　現地でのセレモニー前日に、かばんごとパスポートを盗まれる災難があった紗理奈だったが、それを上回る喜びとともに帰国した。会見では１８日に「めちゃイケ」の収録に臨み、盛り上がったと報告。スペインにいた段階からラインやインスタグラムでメッセージが寄せられたというが、番組収録でも「（みんな）驚いています。岡村さんに『うらやらましい』って初めて言われました。みんな喜んでくれました」と祝福の嵐だった。

　女優としての勲章を得たことで、バラエティー番組にはつき物の頭などをたたく“突っ込み”を入れにくくなるのではという心配も無用だ。「簡単に頭を昨日もたたかれ」と、いつも通りのペースで収録は進み、「マドリードの女優やぞ！スペインの審査員が見たら泣くぞ」、「賞をあげんかったら良かったってなるから、もうアカン！」といった数々の“女優いじり”をされ笑いにつなげてもらった。「何か変な感じになったらどうしようと思ってたんですけど、さすがにみんなプロなんで、面白おかしくしてくれました」と感謝していた。

　そのバラエティー歴の長さから、相手の言葉に「パッと言う」反応の早さが身についていたが、それが間を重んじる映画では邪魔になった。その修正から入ったため、「習得するのが最初は難しかったです」と苦労話も明かした。ただ、受賞後も笑いの要素は忘れていない。いつ以来のトロフィーか、と水を向けられると「『ごきげんよう』の上半期の話が面白かった（時に）」と切り返していた。