「北斗の拳」原作武論尊さん 故郷に4億円、愛深きゆえに寄付
人気漫画「北斗の拳」などの原作者として知られる武論尊さんが20日、経済的な理由で大学への進学が難しい子どもたちを支援する奨学金の原資として、出身地の長野県佐久市に4億円を寄付した。市は18年度を目標に、返済が不要な給付型奨学金の創設を予定している。市によると、20日午後に市役所で行われた贈呈式で、柳田清二市長に目録を手渡した武論尊さんは「ふるさとの若者がチャンスを見つける手助けができれば」と話した。
奨学金は、学業に優れているものの経済的な理由で修学が困難な佐久市に住む若者らが対象。毎年10人、1人当たり年間100万円を4年間給付するという。また武論尊さんや漫画家、編集者らが講師を務める「武論尊100時間漫画塾」を18年度、市内で開く。プロの漫画家や原作者を志望する人が対象で、受講料は無料という。