平尾昌晃さん死去 スクール設立など育成に尽力 ゴルフ大会など社会貢献も
「日劇ウエスタンカーニバル」で歌手として一世を風靡(ふうび)し、作曲家としても「瀬戸の花嫁」「よこはま・たそがれ」など多くのヒット曲を手掛けた平尾昌晃さんが21日午後11時40分、肺炎のため都内の病院で死去したことが22日、分かった。79歳だった。東京都出身。若いころに結核で片肺を摘出したため日ごろから体調に気を配っていたが、2014年暮れから肺炎の症状が出るようになっていた。葬儀・告別式は家族葬で行い、秋にお別れの会を開く。
平尾さんは74年に「平尾昌晃ミュージックスクール」を設立、新人歌手ら後進の育成にも努めた。東京のほか、名古屋や大阪、鹿児島にも校舎があり、石野真子、狩人、デュエットをした畑中葉子ら活躍する多くの歌手が同スクールの出身者。故川島なお美さんら女優、スザンヌらタレントも輩出した。
音楽活動の傍ら、少年院や福祉施設で慰問ライブを行うなど社会貢献にも尽力。「平尾昌晃チャリティーゴルフ大会」は多くの賛同者を得て、長く続いている。