五木ひろしが追悼唱 恩人平尾昌晃さんしのび「別れの鐘の音」…やはり悲しい

 歌手・五木ひろし(69)が23日、千秋楽を迎えた大阪・新歌舞伎座公演「五木ひろし特別公演」で、亡くなった恩人の平尾昌晃さんが手がけ、自身の出世曲となった「よこはま・たそがれ」「ふるさと」「別れの鐘の音」を追悼歌唱した。

 歌謡ショーで五木は「私の原点です」と「よこはま-」を披露。カーテンコールで出演者全員で「ふるさと」を合唱後、五木が1人舞台に残って平尾さんを追悼。「60代の締めとなる公演の千秋楽を迎えましたが、昨日突然、平尾昌晃先生の訃報が届きました。人はいつか別れの時が来るものですが、やはり悲しく、さみしく、何とも言えない気持ちです」と沈痛な面持ちで語った。

 「先生に改めて、ありがとうございましたとお伝えしたいです」と語り、「別れ-」を歌い上げた。

 五木は無名だった1970年に「全日本歌謡選手権」で10週勝ち抜きを果たした際に、平尾さんと山口洋子さんに素質を見込まれ、71年に五木ひろしとして再デビュー。平尾さんと山口さんが手がけた「よこはま・たそがれ」が大ヒットし、同年の紅白歌合戦に初出場。以降も、平尾さんと山口さんが手がけた多くの楽曲で、現在の地位を築いた。

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