大和悠河がオペラデビュー 「魔弾の射手」悪魔役に「私の全てを見て」
元宝塚宙組トップスターで女優の大和悠河が26日、都内で行われた「東京二期会2018/19 シーズンラインアップ」記者会見に登場。来年7月に公演が予定されているオペラ「魔弾の射手」で、オペラデビューを飾る心境を語った。
大和が出演するのはハンブルグ州立歌劇場との提携公演、ウェーバー作曲の「魔弾の射手」。大和はその中で物語のキーポイントとなる悪魔・ザミエルを演じる。太もももあらわな大胆なスリットドレスで登場した大和は「この度、オペラデビューさせて頂くことになり、大変嬉しい。小さい頃のからの夢が宝塚で男役をやることだったが、それが叶い、新たな夢としていつかオペラで舞台に立てたらと思っていた。夢の第一歩。本当に嬉しい」と顔を紅潮させて喜んだ。
舞台まではあと1年ほどあるが、「5日休みがあれば海外に行くので、今後も海外の舞台を見に行って、ドイツ語にも慣れていきたい。(オペラに関する)いろんなものに馴染んでいきたい」と、積極的に勉強していく心構えを見せた。
二期会の山口毅事務局長によると、演出を手がけるペーター・コンヴィチュニー氏から「今回のザミエル役は女優でいきたい」という希望があったといい、「両性具有というか男女両面を見せる演出なので、イメージにピッタリ。ただの役者ではなく、音楽も分かっていらっしゃる。演出家に大和さんのプロフィールと写真も送ったところ、即答だった」と起用理由を説明した。
大和自身もオペラとシャンソンを取り入れるクリスマスディナーショーを開催するなど、大のオペラファンとして知られているだけにやる気満々。「宝塚で培った男役の部分と、卒業後にさまざまな舞台に出させて頂き、そこで身につけた女としての私。どうぞ、私の全てを見に来て欲しい」と呼びかけていた。
オペラ「魔弾の射手」は、ウェーバーの代表作の1つ。ドイツの国民的オペラとも言われる。大和が演じる悪魔・ザミエルは、射撃のスランプに悩む主人公に、的を絶対外さない「魔弾」を与えるという、物語のカギを握る役。