勸玄くん、海老蔵と1カ月駆け抜けた!「デカくなりました 背中」
歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)と、長男の堀越勸玄くん(4)が共演した東京・歌舞伎座の「七月大歌舞伎」が27日、千秋楽を迎えた。母の元フリーアナウンサー・小林麻央さん(享年34)を6月22日に亡くしたばかりで、史上最年少での宙乗りに挑んだ勸玄くんは、観劇を楽しみにしながら果たせなかった母に姿を見せるように、華麗に宙を舞った。
想像を絶する悲しみと不安を乗り越え、4歳の幼子が、父とともに1カ月の長丁場を必死に駆け抜けた。
母を亡くしてわずか11日の今月3日、迎えた初日は、波乱の幕開けだった。勸玄くんは当日の朝に突然、舞台出演を渋った。海老蔵は自宅から歌舞伎座までの車中で「ママが見てるよ」と説得。勇気を振り絞って宙乗りを成功させた勸玄くんを、市川中車(51)ら共演陣も絶賛した。
この日は千秋楽とあり、勸玄くんは海老蔵に伴われ、羽織姿で関係者にあいさつ回りを行った。最後となった宙乗りでは、父の懐にしっかりと抱かれながら2000人の大観衆に手を振り、母に届けとばかりに、堂々と高さ10メートルの宙を舞って見せた。
海老蔵はこの日、自身のブログで、歌舞伎座入りする勸玄くんを後ろから撮影した写真とともに「一か月前と比べてみたら デカくなりました 背中」と、たくましさを増した息子の成長を喜んだ。一方で「よくやったな あと一回だよ。でもね、これから君のドラマが始まるんだよ。と全て終わってから伝えようと思っています」と、将来の後継者に対する思いも明かした。
海老蔵自身も初日の前日、「もし倒れたら…」と覚悟を表明。その後も常に麻央さんへの愛を再確認し、喪失感にさいなまれ続ける心境をつづった。千秋楽の楽屋にも駆けつけた長女・麗禾ちゃん(6)も加え、親子3人で悲しみを乗り越えた1カ月。その集大成となった千秋楽は、ファンからの鳴りやまぬ拍手で締めくくられた。