中村獅童 11月全国巡業で舞台復帰 妻の妊娠5カ月も発表

 5月に初期の肺腺がんを患っていることを発表し、6月に手術を受けていた、歌舞伎俳優の中村獅童(44)が28日、都内で行われた「松竹大歌舞伎」(11月1~26日、全国20公演)の製作発表に出席。同作で舞台復帰を果たすことを発表した。がん手術後、初めての公の場に登場した獅童は、がんと診断される3日前に11歳年下の妻・沙織さんの第1子妊娠が分かったことも明かした。現在妊娠5カ月で順調だという。

 獅童は5月18日にがんを公表し、6月2日に手術。6月上旬に退院していた。この日は、濃いグレーのスーツ姿で登場。若干痩せた様子ではあったが、元気な笑顔を見せながら姿を見せ、「私の体調の方も順調に回復しておりまして、秋の巡業の公演、予定通りやらせていただくことになりました」とあいさつした。

 現在はリハビリとしてスポーツジムに通い、体力を戻すことに留意しているといい、「7、8割は戻ってきたと思う。ここ1週間でやっと咳(せき)が治まって、普通にしゃべれるようになったし、普通の生活ができるようになった」と明かした。また、食事については、妻・沙織さんが無農薬野菜を使った健康食を用意しているといい、「にんじんジュースは毎日2リットルぐらい飲んでるんです。本当に今、元気なんですよ」とニッコリ笑った。

 療養中には「あまり焦ってもしょうがないんで、なるべく芝居のことを考えないようにしていた、と言いつつ、気づくと考えていました」という獅童。加えて「毎日生きているという喜びを感じながら、亡くなった父や母のことを思い出したり…、生きているということには意味があるんだということを深く思いました」としみじみ語った。

 またこの日、沙織さんが妊娠5カ月で、年末にも出産予定であることも発表。性別については「妻は分かっていると思いますが、僕は教えてもらわないようにしている」という。妊娠は自身のがんが発覚する3日ほど前にわかったといい、「喜んでいるところでがんがわかって…。新しい命が生まれるということで、なんとしてでも元気になって、長生きしたいという気持ちになりましたね」と、生まれ来る我が子に勇気づけられた思いを明かした。

 応援するファンに対しては「皆さまの励ましの言葉、友人、先輩の『待ってるから』という言葉には、本当に励まされました。あとはもう、やるだけです」と深く感謝。「病気になってからの方が、声も出るし体力もあるんじゃないかと思われるぐらい、完全復活したい。舞台でお客さまに喜んでいただくのがすべてだと思うので、喜んでいただけるような舞台にしたいと思います」と力強く意気込みを口にした。

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