五木ひろし「親を亡くしたような気持ち」恩師・平尾昌晃さん密葬で感謝と別れ
今月21日に肺炎のため死去した作曲家・平尾昌晃さん(享年79)の通夜が29日、都内の斎場で密葬として営まれ歌手・五木ひろし(69)、布施明(69)、小柳ルミ子(65)、森口博子(49)、俳優・水谷豊(65)らが別れを惜しんだ。
弔問を終えた五木は「親を亡くしたような悲しいさみしい気持ち」と天を仰いだ。71年の出世作「よこはま・たそがれ」など、作詞家・山口洋子さんとのコンビで数々のヒット曲を生み出してくれた。五木は「出会いがなければ五木ひろしはこの世に誕生しなかった」としんみり。「本当にありがとうございました」と遺影に向かい感謝を伝えたという。
また、平尾氏の音楽スクール出身の森口は、平尾氏が芸名の名付け親でもあり「デビューのきっかけを作ってくださった大切な恩師」と涙。アイドルとして芽が出ずバラエティーに出演した際も「何でもやりなさい。いつかチャンスが来るから」と常に励まされたという。
平尾さんの祭壇は五線譜と音符をイメージしたもの。ギターなどの愛用品や2003年に受章した紫綬褒章も飾られた。法名は「慈嚴院照音晃道居士(じごんいんしょうおんこうどうこじ)」。音楽界に多大な功績を残したという意味が込められた。