ホリエモンロケット 70秒で失敗 堀江氏「改良して年内には後継機を」
北海道大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」は30日午後4時半ごろ、自社開発した全長約10メートルの観測ロケットMOMOを同町の実験場から打ち上げた。だが約70秒後にロケットからの通信が途絶えたため、エンジンを緊急停止させた。民間企業が単独で開発したロケットでは日本初となる高度100キロ以上の宇宙空間を目指したが到達せず、打ち上げは失敗した。
成功すれば国主導の日本の宇宙開発にとって、民間参入の節目になると注目されていた。ロケットは高度約20キロに届いた後、実験場から約6・5キロ沖の太平洋に落下したとみられる。強度不足などによって上空で破損したことが通信途絶の原因とみられ、今後詳しく解析する。
稲川貴大社長は会見で、宇宙に届かなかったものの「(通信途絶までは)機体からのデータは取れているので、非常に満足のいく結果だ」と述べた。また13年に同社を創業した実業家堀江貴文氏は「うまくいかなかったところを改良して年内には後継機を打ち上げたい」と展望を語った。