福山雅治 「三度目の殺人」ベネチア国際映画祭“戴冠”に期待
歌手で俳優の福山雅治(48)が31日、都内で、主演映画「三度目の殺人」(9月9日公開)の完成披露試写会に役所広司(61)、広瀬すず(19)、是枝裕和監督(55)らと出席した。同作は「第74回ベネチア国際映画祭」(8月30日開幕)のコンペティション部門への出品が決まっており、福山は「どんな景色が見られるのかな」と“戴冠”に期待した。2013年には是枝監督とコンビを組んだ主演映画「そして父になる」がカンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞している。
4年ぶり2回目の世界三大映画祭参加を500人に生報告した。
大歓声に包まれレッドカーペットを歩いた福山は、「うれしいですよ。(監督とコンビを組んだ)『そして父になる』が初海外映画祭で良い経験だった。また、あんないい思いができるのかと。どんな景色が見られるのかな」。役所、広瀬、監督とのベネチア行きを待ちわびた。
カンヌで受賞後の15年9月には女優・吹石一恵(34)と結婚、第1子に恵まれた。環境が変わり、役者としての深みが増した。父になって初めて参加する三大映画祭。「ベネチア自体行ったことがない。楽しみですよ」と胸を躍らせた。
手応えもある。「三度目-」は、監督オリジナル脚本による法廷心理サスペンス。勝ちにこだわる弁護士・重盛を演じた福山は「驚きと発見の連続。鋭さが増したような印象を受けました。文学的で、エンターテインメント性もある」と胸を張った。
役所も「世界水泳で日本人を見ると、頑張ろうとなります」と世界で戦えることを喜び、広瀬も「ぞわぞわします」と武者震い。是枝監督はデビュー作「幻の光」以来、22年ぶりのベネチアで、「成長した姿をベネチアのみなさんに見てもらえるかなと楽しみ」と受賞への自信をのぞかせていた。