TEAM NACSリーダー森崎博之がホーム北海道を守る理由「戦うフィールド」
北海道発の人気演劇ユニットTEAM NACSのリーダー・森崎博之(45)が5日放送のTBS系「希望の海・夢の大地 我ら北海道・ふるさと納税探検隊」(HBC北海道放送制作、後4時)に出演し、昨年、台風・大雨で甚大な被害を受けた芽室町の今を伝える。被害から1年が過ぎても農地が砂浜のようになったままという現状を見ての心境や、森崎自身がホーム北海道を愛し、活動を続ける理由を聞いた。
-被災地の今を見ての感想を。
「北海道は台風慣れしていない場所で、連続して3つ、合わせて4回も台風に襲われて、去年は想像できないような大被害に見舞われました。特に芽室町など十勝の大部分が水に浸された。自分でも泥のかき出しに去年、行っていたんです。それから1年近くたってどれぐらい戻っているかなと思ったら、手の付け所がないぐらいの傷痕で…。1回も折れたことのないような木がボキボキに折れて。川の周辺が流木だらけで。今でもそういう状況だったんだなと思いました」
(続けて)「ただ、そんな中でも活発的に次の作物がどんどんできてくるし、北海道は農産物を使ったおいしいものがたくさんありますので、そういったものから若い人を中心に、しっかりと顔を上げて前に進もうというものを感じ取れた取材だったと思います」
-こうした災害に対して私たちは何が求められると思いますか。
「今、どの地域でも、史上初と言われるような大雨の被害ですとか、自然災害に見舞われて、びっくりしなくなっていますよね。ただ、去年はたくさんの人たちの手で復興していた南富良野町の人たちが、この間は福岡の大雨で今度は俺たちが助けるんだと言って助けに行きました。みんなで復興を支えるんだという助け合いの気持ちというのが、私たちには一番大事なものじゃないのかなと思います」
-森崎さんは北海道に活動の軸足を置いていますが、その理由や心境、今のメンバーの活躍を見ての心境を教えてください。
「僕は正直な男でして、北海道が大好き過ぎるんですよ。生まれて育った町ですしね(東川町出身)。ありがたいことに農産物を応援するレギュラー番組(HBC北海道放送『あぐり王国北海道NEXT』)をやらせていただいていて、北海道を応援できる番組に巡り会えたのが何よりデカいことなんですよね。とにかく北海道ラブが強すぎるという。でも北海道がロケ地とか、北海道についての話というドラマとか映画には、何としてでもスケジュールを調整して出たいです(笑)」
(続けて)「ほかのメンバー(大泉洋、音尾琢真、戸次重幸、安田顕)も僕と同じように北海道のことが大好きで、今でもレギュラー番組がこっちであって。(月1回ペースの)収録で北海道に5人が集結するんです。その時は僕は『おお、お帰り!いっしょにバカバカしいことしようぜ』と迎え入れるような存在というか。だから僕はTEAM NACSのリーダーなのかなと思うんです。何が優れているわけでもなく、TEAM NACSのお母さん的な立ち位置という」
「あぐり王国-」のロケの合間に電話でのインタビューに応じてくれた森崎は、北海道の農業を「自分の戦うフィールド」と表現する。
「他のメンバーはドラマだったり映画だったりでしょうけど、私にとっての主戦場は畑であり、田んぼであり、農家さんが相手です。まあ今年、映画とかもやらせていただいているんですけど(笑)。5人バラバラの方を向いた方が、5人が描く円ってでかくなるんじゃないかなと思っています」
-今回の「-ふるさと納税探検隊」で伝えたいことは。
「どこか根底に『北海道のここいいでしょ』『もっと見てよ』という気持ちでやらせていただいているんです。TEAM NACSの後ろに北海道の地形がドーン!と浮かぶようになりたいです。もっと言うと、大きくなったら僕、北海道になりたいんです!北海道ぐらいのでかい存在ですよね。将来の目標は『北海道』です!」
TEAM NACSは来年2月から3月に本公演「PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて」を札幌・仙台・東京・東海地方・大阪・福岡で行う予定だ。