がん公表のET-KINGいときん メンバーに「しっかりせえ!」と喝
リーダーのいときん(38)がステージ4の肺腺がんを公表した、ヒップホップグループ・ET-KINGが5日、神戸市で開催されたイベント「カンパイKOBE2017」に出演した。いときんが治療に専念するため活動を休止したが、グループは他のメンバー5人で活動続行。終演後に取材に応じたメンバーは、2日前に見舞った際に、いときんから「しっかりせえよ」と喝を入れられたことを明かした。
「楽しみに待っててくれる皆さんがおるんやから、お前ら、しっかりせえよ」とこの日のイベントに送り出されたといい、センコウ(38)は「本人は前向きです。まだまだ曲も作りたいと言ってます」と様子を明かした。
コシバKEN(37)は今年に入ってからも「皆で酒飲んでバカやってたんですが」と話した。7月にいときんが再検査を受けることになった際に、病気の恐れはあると思っていたそうだが、詳細な病状を知ったのは最近になってからだという。
グループは14年9月にメンバーのTENNさんを亡くす不幸に見舞われたが、15年7月に再始動。コシバKENは「来年が結成20年で、ホップ・ステップ・ジャンプのホップの年にしようと思ってました」と語り、その矢先にリーダーが闘病を強いられたことに「何もないと言ったらウソになります」と心境を吐露。ただ「今年の年末にはツアーをやる予定で、全員で、いときんも一緒に、引き締めてやっていきたい」と力を込めた。
この日のイベントでは、冒頭でシバKENが「ご存じと思いますがきょうはリーダーがいません。でも残りのメンバーでがっつり花火を上げていきます」と宣言。広大な芝生会場を埋めた観衆と代表曲「愛しい人へ」を合唱するなど約1時間のステージを盛り上げた。
ラストでコシバKENは「いろいろあるけど、こうして皆さんが曲を聞いてくれたら、何かやれそうな気がするわ!」と声を張りあげた。会場からは「がんばれ!」「負けるな!」と激励の大歓声が起こると、「来年も、この『カンパイKOBEに呼んでください』。メンバー全員揃って出たいです」と呼びかけていた。