歌舞伎俳優・中村京紫さん死去、52歳 舌がん
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歌舞伎俳優・中村京紫(きょうし)=本名・松本祥康=さんが9日午後0時20分、舌がんのため都内の自宅で亡くなった。52歳だった。松竹が発表した。
通夜は13日午後6時から、葬儀・告別式は14日午前11児から、ともに東京都杉並区高円寺南2-2-2のコムウエルホール高円寺で営まれる。喪主は兄・松本昭能さん。
京紫さんは1986年、国立劇場歌舞伎俳優研修終了。同年4月、本名で初舞台。87年2月、四代目中村雀右衛門に入門し、同4月、歌舞伎座で中村京紫を名乗る。時代物の局や腰元、世話物の芸者、仲居など、しっとりと美しい色気がある真女方(まおんながた=女性の役しか演じない俳優)として活躍した。最後の舞台は今年3月の国立劇場「伊賀越道中双六」(腰元役)となった。