哀川翔の娘・福地桃子 初映画初主演 オーディション合格…父娘で歓喜ハイタッチ
俳優・哀川翔(56)の次女で女優の福地桃子(19)が、映画「あまのがわ」(来年公開)に主演することが11日、分かった。映画初出演にして初の主演。オーディションを勝ち抜き、大役をゲットした。父に合格を告げると、ハイタッチで喜んでくれたという。厳格な母と衝突する太鼓奏者という役どころ。バラエティーでの活躍も目立つが、念願の女優業を引き寄せ「役と一緒に成長していきたい」と燃えている。
都内で行われた初の太鼓練習。バチを上段で構える基本姿勢を指導された福地は「体幹が…」と、想像以上の厳しさに目を丸くした。かつて父が歌った一世風靡セピアの「前略、道の上より」の音楽をスタッフが流すと、福地は苦笑いしながらソイヤソイヤと太鼓を連打した。
映画初主演。5月にオーディションを受け、約100人から選ばれた。エチュードや自己PRを見守った古新舜監督(36)は、「表現力が豊かでオーラがすごかった」と抜てきの理由を明かした。
この1年で20回弱、オーディションに敗れていた福地。6月に合格を告げられ、「不思議な気持ちで、ふわふわしました。うれしいよりも驚きで」と感涙。父に吉報を届けると「静かにハイタッチしてくれました」と、親子で喜びをかみ締めたという。
映画の舞台は屋久島。祭りの太鼓奏者だったヒロインの成長が描かれる。福地は小学3年生のとき家族旅行で屋久島を訪れており、「自然に対して、初めて感動した思い出の場所なんです」と思い入れを明かした。
11月に屋久島、種子島など鹿児島県内でクランクインの予定。撮影に先駆け、9月からは本格的な太鼓レッスンが始まる。準備も撮影も初めて尽くしだが、「これをスタート地点、はじめの一歩として歩み始めていきたい。今は不安が大きいですが、逆に新しい発見があると思うので役と一緒に成長していきたい」と、父譲りの力強い目で誓った。