渡部陽一氏、殉職の沢田教一カメラマンへ「尊敬してやまない」
戦場カメラマンの渡部陽一氏(44)が16日、東京・日本橋高島屋でスタートした「写真家 沢田教一展」でトークショーを行った。
ベトナム戦争で米軍に同行取材して最前線で兵士の姿などを撮影し、34歳で殉職した沢田さんについて渡部氏は「カメラマンとして尊敬してやまない。ここに立つのは恐れ多い」と恐縮。ベトナムの現状を伝え、1966年度のピュリッツァー賞に輝いた沢田さん撮影の「安全への逃避」などについて、思いを語った。
所属事務所の公式サイトによると、最近も7月にエジプト情勢を取材したという渡部氏。デジタル時代の近年について、「兵士のために建てている基地の自家発電でバッテリーを充電するけど、電圧が不安定でカメラやパソコンが壊れることがある」などと明かした。約20分間、独特の語り口にギャラリーは聞き入っていた。