名脇役・出光元さん がん死「水戸黄門」「Gメン’75」などで存在感
時代劇や刑事ドラマで存在感ある脇役として活躍した俳優の出光元(いでみつ・げん。本名・東島光雄=ひがしじま・みつお)さんが8日午前8時43分に肺腺がんで亡くなっていたことが17日、分かった。82歳だった。佐賀県出身。葬儀・告別式は近親者で営まれた。
所属事務所によると晩年の出光さんは肺機能が弱まり、昨年から体調不良を理由に療養していたが、がんであることは本人に告知されないまま闘病。入退院を繰り返すも、「元気になりたい」と仕事復帰に意欲を見せていたという。事務所スタッフも死去後に、がんだったことを遺族から明かされた。
1958年に「のらくろ先生」でデビューした出光さんは、「水戸黄門」「大岡越前」「Gメン’75」「特捜最前線」や、NHK連続テレビ小説「まんてん」などに出演し、味のある名脇役として存在感を発揮した。
来年公開予定の筧利夫(55)の主演映画「第二警備隊」が遺作となった。同作を昨年5月に撮影した後から体調が優れずに、仕事を休んでいた。