山本耕史「スーダラ節」熱唱 植木等役演じ昭和の芸能界「疑似体験できた」
俳優・山本耕史(40)が23日、都内でNHK総合の主演連続ドラマ「植木等とのぼせもん」(土曜、後8・15)の制作会見に登場した。
高度成長期の日本に歌と笑いで笑顔を届け続けた昭和を代表するコメディアンで俳優の植木等さんと、当時、運転手兼付き人として支えたタレント・小松政夫の姿を描く物語。
山本は植木さん役を演じるが「やりがいのある人物を演じさせていただいた」と振り返った。実際にハナ肇とクレージーキャッツとして「スーダラ節」を熱唱したり、伝説の音楽バラエティー番組「シャボン玉ホリデー」でのシーンなどは、昭和の芸能界を「疑似体験できた」と貴重な経験となったようだが、実はこれほど悩んだ役もなかったという。
これまで演じた歴史上の人物と違い、生前の植木さんの姿は、鮮明に目に焼き付いているとあって「どう演じていいか悩んだ」という。
スタッフからは「(植木さんと)似せてください」と言われ、その通りに演じたが、声やしぐさなどを「やり過ぎてモノマネにならないようにバランスをとった」と苦労した。
ただ、そんな熱心な役作りもあり、植木さんの父親役で出演した伊東四朗(80)から「こういう方を演じるのは大変と思い、山本君を心配したけど大したものです。ここまで人物像を作り上げて」と、植木さんぶりを絶賛された。そんな声を聞き、安心したようで「しゃべり方や歌い方に見る方が慣れてくれば、より世界観が伝わると思う」とアピールしていた。
ほかに付き人・松崎正臣(のちの小松政夫)役で志尊淳、植木さんの妻役で優香らが出演する。