ローラの契約トラブル 公序良俗に反し短くなるのでは…八代英輝弁護士が見解
八代英輝弁護士が25日、ABCのニュース番組「キャスト」に出演し、モデルでタレントのローラ(27)が事務所と契約トラブルになっていることについて、裁判所の判断としては公序良俗に反するとの考えから契約期間は短くなるのではとの考えを示した。
番組では、ローラと所属事務所との契約トラブルについて概略を報じた。2010年7月に交わした契約で有効期間が10年と芸能界としては長期、事務所が了承しなければさらに10年間更新となり実質20年間の専属契約で不当に拘束されているとのローラ側の主張を報じた。
八代弁護士は「双方が納得して契約が続いている間は問題ないですけれども、トラブルが起こって契約を終了させたいという場合には、この期間は問題でしょうね。長すぎる」と長期過ぎるとの見解を述べ、「公序良俗違反ということで、裁判所では期間が縮められるという可能性はあると思います」とローラ側の主張が認められるのではと述べた。
八代弁護士はまた、「タレントさんからけっこう、契約について内緒で相談を受けることが多くて」とローラの一件は決して珍しいことではないとし、「表に出ないような形で、事務所サイドに一方的な契約をさせられているケースはまだまだあります。かつてはもっと長い契約期間のものを見せてもらったこともあります」と話した。
さらに八代弁護士は「日本のプロダクションシステムは世界的に見ても特異なシステム。事務所を中心に芸能界が周っているところは動かすことはできない。事務所に入って活動するほかない。それにも関わらずこういう長い契約書を交わされるというのは弊害が大きい」と述べた。