ハシケン元市議を刑事告発へ 逃げ切り許さん!詐欺罪などで市民団体
政務活動費の架空請求の疑いが指摘されるなか、「一身上の都合」により神戸市議を辞職した橋本健氏(37)について、市民団体「市民オンブズマン神戸」が、来月上旬にも詐欺罪と虚偽公文書作成及び同公使罪で刑事告発する意向であることが30日までに分かった。同団体の森池豊武代表は「橋本氏は何も説明をしていない。議員を辞めて終わりというのは許されない」と話した。
公費720万円の詐取の疑いを報じられたまま、辞職願を郵送して神戸市議の職を“放棄”した橋本氏。説明責任を果たさない無責任な幕引きは許さない-。市民団体が法の裁きを求め、立ち上がった。
「-オンブズマン神戸」の森池代表は本紙の取材に対し、詐欺と虚偽公文書作成及び同公使の罪で告発すると明言した。早ければ来月4日にも告発するといい、現在準備を進めている。一連の対応について、「この対応は市民に対して失礼」と憤りを露わにすると、議員辞職で幕引きは許されないと厳しく指摘。「現段階で全く疑惑を認めていない」と批判した。
同オンブズマンは、2014年に兵庫県議の野々村竜太郎氏(51)が、300回以上の架空出張によって政務活動費の収支報告書を巡る虚偽記載事件を起こした際にも、神戸地検に告発した。号泣しながら記者会見をして話題となった野々村氏は結局、2016年に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を受けている。森本氏は、野々村元県議のように橋本氏も有罪判決となる可能性があるとの見方を示した。
橋本氏を巡っては、政務活動費で50万枚作成したとする政策チラシについて、架空請求の疑いが浮上している。