麻央さんの「心」永遠に…ブログを米スタンフォード大が永久保存 海老蔵「感謝」
6月22日に乳がんのため死去したフリーアナウンサー・小林麻央さん(享年34)のブログ「KOKORO.」が、米・スタンフォード大学に研究資料として“永久保存”されることが30日、分かった。同大の図書館の「ウェブアーカイブコレクション」に加えられる。麻央さんの夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)は、愛妻の“遺品”が活用されることに「1人でも多くの方を勇気づけ、人生を明るく照らすことができるものであれば」と期待を込めた。
麻央さんが命を賭してつづった“魂の言葉”が、海を越え、後世に伝えられることになった。
ブログ「KOKORO.」に着目したスタンフォード大学は、ハーバート・フーヴァー元米大統領らを輩出したアメリカの名門校。麻央さんのブログは、「片付けコンサルタント」近藤麻理恵氏のブログと共に、カリフォルニア州にある同大の東アジア図書館にアーカイブ保存される。関係者によると、アーカイブ保存されることで、今後、仮に麻央さんのブログが閉鎖されても、同大で閲覧可能だという。
同大では研究の情報源とするためにブログを保存。麻央さんのブログを選んだ理由を、同大は「彼女の勇敢さが時を経て前進し、そのパワーは未来の読者にも共鳴を与え、心を動かすことでしょう。後世の研究者、一般社会のために貴重な記録」と説明した。
「KOKORO.」は、闘病中だった麻央さんが「陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました」と、昨年9月に開設。病と必死に向き合う姿や家族との絆をつづった文章は、大きな反響を呼んだ。亡くなる2日前まで更新を続け、約10カ月間で352記事をつづり、没後には海老蔵の意向で英訳されている。
世界的学府からの申し出を、海老蔵は「大変有り難いお話を頂き、家族としてとても感謝しております」と快諾。麻央さんの“心”が継承されることを歓迎していた。