出演者が監督による性行為の強要訴え 監督、配給側が「事実無根」と否定

 8月25日に池袋シネマ・ロサで行われたドキュメンタリー映画「童貞。をプロデュース」の10周年記念上映後の舞台あいさつで、出演者の1人で、撮影者でもあるフリーの映像ディレクター・加賀賢三氏が、同作の松江哲明監督への怨みを訴え、舞台上で下半身を露出し、暴れた騒動で、配給会社と松江監督が31日、連名でマスコミ各社に書面を送付。加賀氏の行為は「犯罪行為」とし、加賀氏側の訴えを否定した。

 同じ内容の“声明”は配給会社・スポッテッドプロダクションズ(※以下、スポッテッド社)の公式サイトにも掲載されている。

 騒動を受けて、同所での26日から31日までの記念上映はすべて中止された。同作は2005年12月から06年1月にかけて撮影されている。

 松江監督とスポッテッド社の直井卓俊社長の連名書面では「加賀氏が、観客に対して挑発的な発言を発し、松江監督に対して、下半身を露にして暴力行為に及びました。加賀氏の暴行により、松江監督は全治1週間を要する怪我を負いました。加賀氏によるこれらの行為は、傷害罪、公然わいせつ罪、威力業務妨害罪等に該当する犯罪行為です」と主張。

 加賀氏が舞台あいさつの際、同作の撮影時、「松江監督や製作スタッフによって、性的なシーンへの出演を強要させられた」という趣旨の発言をしたことに対しては、「加賀氏は、本作品の趣旨について松江監督から説明を受けた上で、出演に同意しました。さらに本作における映像の多くは加賀氏自身による撮影素材によって構成されています」とし、「松江監督は何ら強要行為などしていません」との加賀氏側の“告発”を否定した。

 その上で「性的なシーンの強要やパワーハラスメント等の違法または不当な行為は、『童貞。をプロデュース』においては存在しません。加賀氏の一方的な主張を受けて一部で喧伝されているような、本作が暴力で作られた映画であるという風評は、すべて事実無根であり、明確に否定します」としている。

 松江監督は15年にテレビ東京で放送された「山田孝之の東京都北区赤羽」を監督。ドキュメンタリーとドラマの中間のような独特の手法でも注目を集めた。

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