ガンダム×AYA 島津亜矢が演歌封印で主題歌担当、安彦監督が熱烈オファー
昨年末のNHK紅白歌合戦に出場した演歌歌手・島津亜矢(46)がアニメ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」(9月2日からイベント上映)の主題歌「I CAN’T DO ANYTHING-宇宙(そら)よ-」を歌っていることが31日、分かった。同作の安彦良和総監督(69)の依頼で実現した。「AYA」名義で演歌テイストを封印して挑んだ島津は「参加させていただけた喜びを感じました」と大役への思いを語った。
「ガンダム」と演歌歌手、異色コラボは安彦氏の数年前の“一耳ぼれ”がきっかけだった。
BGMがわりに付けていたテレビから流れてきたのは映画「ボディガード」(1992年)の主題歌として知られるホイットニー・ヒューストンの名曲「I Will Always Love You」。歌声に衝撃を受けて画面を見ると映っていたのが島津で、2度ビックリだった。
島津の歌声が心に残っていた安彦氏は、「THE ORIGIN」シリーズを手がけるに当たり起用を決意。しぶるスタッフも説き伏せ「ここまでゴリ押ししたのは初めて」という強引さで話を決めた。
今春に行われたレコーディングには安彦氏も同席し、島津に「ガンダム」への思いを説くなど“機動戦士スピリット”を伝授。島津は「『ガンダム』はこうした皆さんの手によって、世に送り出されてきたのだなと感じ、参加をさせていただけた喜びを感じました」とあふれる熱意に感謝した。
「I CAN’T-」では、こぶし回しなど、演歌的なテクニックは一切封印。島津亜矢の名前も出さず、なぞの歌手・AYAとしてミドルテンポのポップス曲を歌い上げた。
CDは安彦氏がジャケットを手がけた「劇場仕様盤」が2日から劇場で、通常盤は20日に発売される。なお、島津は9月7日に新宿ピカデリーで行われる舞台あいさつで、同曲を披露する。