将棋の最年少プロ棋士で、デビューから２９連勝を記録した藤井聡太四段（１５）が２日、東京・将棋会館で行われた加古川清流戦準々決勝で、前年覇者の井出隼平四段（２６）に１３１手で敗れた。藤井四段は先月２５日の棋王戦本戦で豊島将之八段（２７）に敗れており、プロ入り初の公式戦連敗となった。

　井出四段の三間飛車に左美濃で対抗した藤井四段。中盤までは優勢とみられていたが、得意としている終盤でミスが出て、まさかの逆転負けを喫した。終局後はがっくりと肩を落とし、「こちらが秒読みの中で間違えてしまった」と敗因を口にした。

　プロで初めての連敗については「対局を重ねていけば連敗ということもある。しっかり受け止めて、これからももっと強くなることを目指したい」と冷静なコメント。対局過多なども心配されるが、調子の維持についても「すべては自分の実力ですので」とさばさばした表情で話した。