藤井四段 NHK生中継で「十八世名人」森内九段に勝利
中学3年生の最年少棋士・藤井聡太四段(15)が3日、NHK杯2回戦で「十八世名人」の資格を保持するトップ棋士、森内俊之九段(46)を破った。同棋戦はEテレで異例の生中継が行われており、通算成績を39勝5敗とした。
午前10時過ぎから始まった対局は藤井四段が後手番。藤井四段が中盤から積極的に攻め、94手で勝利した。藤井四段は本局について「生放送で大変注目される舞台なので全力を出し切りたいと思っています」と話していた。
森内九段は、名人8期、竜王2期などを獲得、永世称号の「十八世名人」資格も有するトップ棋士の一人。
藤井四段は8月24日の棋王戦で豊島将之八段(27)に、2日の加古川青流戦では井出隼平四段(26)に敗れていたが、森内九段を破って、自身初の連敗を「2」で止めた。
本局に関しては、藤井四段の対局日程に関する問い合わせがNHKに相次いだことなど、関心の高さから異例の生中継が決定。同棋戦の生中継は、2008年以来。