「フルタチさん」1年足らずで終了 フジテレビ「非常時でこの判断」
フジテレビが4日、東京・港区内の同局で10月期の改編記者発表会を開いた。フリーアナでタレントの古舘伊知郎がメーン出演するバラエティー「フルタチさん」(日曜、午後7時)が終了すると発表された。17日が最終回となる予定。
鳴り物入りでスタートさせた古舘の番組だったが、1年足らずでの仕切り直しとなった。新たに古舘がメーン出演する番組は金曜午後7時から「モノシリーのとっておき~すんごい人がやってくる!~」(開始日未定)がスタートする。一つの道を極めた識者だからこそ知る「とっておき」のもの、情報を古舘が掘り下げる。
「フルタチさん」はフジテレビ側が「ぜひ古舘さんと番組をやりたい」という強い決意で、昨年11月にスタートした。2時間にわたって、古舘の視点とトークを前面に押し出す企画を打ち出したが、初回の8・2%から視聴率は低迷していた。
また、日曜午後9時から放送していたドラマ枠も撤退し、日曜日の夜は午後7時から約3時間を「ニチファミ!」と題した特番枠が編成される。
編成担当者は「1年で終わってしまうことをどう申し上げたらいいか分かりませんが、今どうすればいいかを考えただけです。1年というスパンをどう考えるかですが、非常時でこの判断を下したとご理解いただいただければ」と改編意図を説明した。説明会に出席していた中嶋優一プロデューサーによると、古舘も「前向きに考えていらっしゃいます」とのことで、「自分はしゃべりすぎちゃうかもしれないから、視覚にも訴える番組をつくろうね」と中嶋プロデューサーらスタッフと話し合っているという。