フジ 日曜夜を大改編 「フルタチさん」終了&ドラマ撤退で特番枠へ
フジテレビが4日、東京・港区内の同局で10月期の改編記者発表会を開いた。日本テレビが圧倒的な強さを誇る日曜夜の時間帯を大改編することが発表された。
まず昨年11月にスタートした午後7時からの2時間番組「フルタチさん」が終了。メーン出演の古舘伊知郎は、金曜午後7時から始まる1時間の新番組「モノシリーのとっておき~すんごい人がやってくる!~」を担当する。
さらに、午後9時からのドラマ枠も撤退。フジテレビは日曜午後9時から断続的にドラマを放送していたが、現在のシリーズは昨年4月から芦田愛菜やシャーロット・ケイト・フォックスが出演した「OUR HOUSE」から始まり、現在は「警視庁いきもの係」が放送されている。ドラマ枠再開時の改編会見では当時の編成担当者が「TBSさんの胸を借りる」と意気込んでいたが、ヒットドラマを連発するライバルの裏で厳しい戦いを強いられていた。
空いた3時間を「ニチファミ!」と題した特番枠とした。特番枠は「ファミリーで楽しんでいただける豪華番組をラインナップ」とし、10月1日は「逮捕の瞬間!警察24時」を放送する予定。
ただ、フジテレビは15年4月から16年9月まで「日曜ファミリア」と題した特番枠を日曜夜に編成していた。1年で再びレギュラー番組枠から特番枠に方向性を変えることで、視聴習慣の定着の面で難しさが残る。
この点について、立本洋之編成局編成センター局次長兼編成部長は「視聴習慣は非常に大事と考えております。ただ、この完全に非常時です。その時、その時の考え方はあると思います。過去にとらわれないで、次にむかって将来に向かって編成をしたい、改編をしたい思っている、それだけでございます」と説明した。