柳家花緑が発達障害を告白 多弁症、多動症も「デメリットじゃない」
落語家の柳家花緑(46)が5日、フジテレビ系「ノンストップ!」のインタビューに応じ、自身が発達障害と診断されたことなどを赤裸々に語った。花緑は自著「花緑の幸せ入門 笑う門には福来たるのか」の中でも、発達障害について触れている。
花緑が発達障害であることに気付いたのはわずか4年前。テレビ出演した際に、現在でこそネタが150ある真打ちだが、小中学生の頃は主要5教科の成績が1か2ばかりだったと告白。すると視聴者から「特徴がうちの息子と同じ、発達障害、学習障害ですね」というメールが届き「そこで初めてそうなのかなと思った」と振り返った。
更に、美術や音楽の成績は良かったこと、授業中もおしゃべりが止まらない「多弁症」であることや、授業中に動き回る「多動症」もあったことから、改めて医師の診察を受け「発達障害」と診断されたという。
花緑は「知れて良かった。知れたことによって。自分の中にある劣等感というか、自分は劣っている、遅れているという気持ちが無くなったので」と、きちんと診断されたことは「良かった」とコメント。また周囲にも自身が発達障害であることを伝えているという。「言われた方がどう受け止めたらいいか分からない、戸惑う方も多いんですけど、『そういうことなので、ちょっと(台本に)ルビ振って下さいとか」と、自身の不得意な部分を助けてもらえるように伝えることで、生活も楽になったようだ。
「障害があるっていうことにデメリットがあるかも知れないけど、反面、いいことも色々ある。今落語家っていう商売やっていて、多弁症が生きている」ともコメント。「障害はデメリットではなく。その中のいい部分、突出した部分で落語家っていう商売をやれているんだなと思った時に有り難いと思った」とも振り返った。
花緑は7、8分の落語も2、3回聞けば覚えてしまったといい「思い方を変えれば、悩みは悩みでなくなる。自分の思い方によって、レッテルはいい方向に貼れるんだ」と、欠点ばかりに目を向けるのではなく、突出した部分を生かせばいいと訴えていた。