石坂浩二 「鑑定団」は「だまされた人を笑う番組でもあった」

 俳優の石坂浩二(76)が5日、都内でBSジャパンの新番組「石坂浩二のニッポン凄い人名鑑」(10月8日開始、日曜、午後9時)の収録に臨んだ。94年から始まった「開運!何でも鑑定団」(テレビ東京)、16年4月から担当した「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」(BSジャパン)から発展させる形となったが、バブル経済が崩壊して程なく始まった「-鑑定団」は「だまされた人を笑う番組でもあった」と一連の流れを振り返った。

 テレビ東京随一のヒット番組となった「-鑑定団」が始まったころの社会の雰囲気を「バブルがはじけた時のむなしい感じ。だまされた人の数多くのどうしようもない感じ」と表現した石坂。「そこからやはりお金というものについて、もう一度考えるというか。お金は考える時に簡単な入り口だなというのが『鑑定団』が当たったところだと思うんです」と分析した。

 本物の美術品・骨とう品と信じて家宝を持ち込んだ出演者が、贋作であったり、無価値な物と知らされたりしてうちひしがれる姿が、「-鑑定団」の見どころの一つだった。「バブルがはじけるような時期に始まってないと、だまされた人が山のようには出なかった。だまされた人を笑う番組でもあったんですよね。茶の間の人が『最近つまらないね、出てきた人がみんな高いじゃん』って(言うとしたら)、今はそんなだまされる人が出てきませんよ」と時代の変化をしみじみと語った。

 今回はゲストが持ち込む「お宝」の金銭的な価値ではなく、その物にまつわる思い出にフォーカスを当てる。「今度は心の動きだと思うんです。どういう人たちと触れ合うことで、その(心の)動きが生まれてきたかを探っていければいいなと、そういう流れを自分で感じております」と、新番組にかける意気込みを語った。

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