民進党の前原誠司代表（５５）は５日、内定していた山尾志桜里氏（４３）の幹事長起用案を撤回し、大島敦氏を任命する人事案を両院議員総会で提案し承認された。内定した中核ポストの撤回は異例で、山尾氏の要職への起用も見送られた。

　同党は５日に行われた前原代表の記者会見の動画を党公式ＨＰにアップした。山尾氏の幹事長起用撤回の理由に注目が集まる中、「前原執行部の幹部が初の執行役員会終え記者会見」と題した会見動画では、報道陣から山尾氏の「不貞疑惑の報道予定」を問う質問シーンも公開された。

　－山尾氏に関しては週刊誌報道で今月の２日に男性とホテルに入られたという報道がされると思うが、それについては。

　前原代表「私は記事も読んでおりませんし、山尾さんについては、そういうことをされる方ではないと、私は思っておりますが、いずれにしましても彼女は有為な人材でありますので、今後彼女の活躍の場を探していきたい」

　－不貞疑惑の報道予定は、幹事長人事変更の原因のひとつになったのか。

　前原代表「今回ですね、とにかく山尾さんには全国を駆け回ってもらいたいと思っていましたし、今もいます。これからもがんばってもらいたいと思っていますし、元々、幹事長部局を守ってもらうのは、社会人経験もあり、人徳もあり、多くの方に慕われている大島さんにお願いしようと思ってましたので、その考え方は今も変わっていません」

　－混乱を招いた印象。

　前原代表「いろんな方々の話をうかがい、自分自身の意見も貫き、独裁者ではありませんので、いろんな意見を聞きながら、きょうの段階でスタートすると。柔軟性を持って決めたというのが、まさに『ニュー前原』だと思っていますので、全くそういったその指摘は当たらないと思っています」

　－山尾氏は自らポストを降りられたのか。

　前原代表「私が総合的に判断させていただいたという１点で、ご理解頂きたいと思います」