たけし、バイク事故の自殺未遂説に「もしかして自分で行ったんじゃないかって…」
タレントのビートたけし(70)が10日に放送されたフジテレビ系「FNS27時間テレビ~にほんのれきし」で、1994年8月2日に起こして生死の境をさまよったバイク事故について「自分で(事故に)行ったんじゃないかって気がしないでもない」と、記憶がないという事故当時の自身の心境を推察した。
バイク事故では右側頭部頭蓋骨陥没骨折や脳挫傷、右頬骨複雑骨折などの重傷を負い、56日間入院。生死の境をさまよった。
たけしは「バイク乗ってね、権田原のとこを曲がって行ったの記憶にないんだよね。結局その記憶が消えてるんだよね。なぜバイクに乗ったのか、そこもない」と、事故に至る記憶が失われているという。
たけしは病室で目覚めた時のことを「全然分かんなかった。どこだ?って。パッと見たら社長がいるんで。『事故だった』『何が?俺?』って。『そうだ』って言うから、パッと見たら色んな維持装置みたいなのがついちゃって。分かんないのよ、何にも」と回想。
当時は自殺説も流れたが、たけしは「すごいね、気になるんですよ。俺やったかな?仕事の調子が悪くて落ち込んでてね、『俺もう才能終わってんのかな』って言って友達やなんかと酒飲むんだけど、『酒でグチが多くなってる』って言われたんですよ。そうすっと、なぜバイク買ったのかって感じがね、あるんですよ。俺もしかして自分で(事故に)行ったんじゃないかなって気がしないでもない。もしかすると『行けー』ってやったかなって感じがあるの。ちょっと怖いね」と、記憶がないながらも、あり得る説だとは認めた。
「いまだに悪夢は続くんだけど。朝起きた時に目をそうっと開けるの。また病院のアレだったらどうしようって。もしね、目を覚めた時に、事故から回復して映画撮って賞取ったりまたいろいろ仕事して、あれが病院のベッドの上で見た夢であって、目が覚めた時にまたライトがあって『事故です』って言われることがホントに怖いの」と、事故の影響がいまだに続いていることを生々しく告白したたけし。
事故を契機に「死に対する恐怖は完全になくなった。1回死んでるから、1回命もらったんで、病気になろうが何しようがあえて受け止めるし、無駄な抵抗はしない」と、心境の変化があった一方で「一番怖いのは、色んな番組やってるけど、自分が自分の才能がもうないのに気がつかずやってんのが一番怖い。それを知らずにやってるとしたら…」と、実感を込めて語った。