猪木氏まさかの発言「俺も元気がなくなってきてる」10・21生前葬開催へ
北朝鮮を訪問していたアントニオ猪木参院議員(74)=が11日、羽田空港に帰国し、会見を開いた。冒頭、おなじみの「元気ですか!」であいさつしたが「元気がなくなってきてるね、俺も。ここに来るまでに息切れをした」とまさかの発言。来月21日に開催する自身の生前葬に、今回会談した朝鮮労働党の李洙ヨン(リ・スヨン)副委員長を招待したと明かした。
猪木氏は6日に日本を出発し、北京経由で7日に平壌入り。8日に李洙ヨン副委員長と会談、9日にパーティーに出席し、最高人民会議常任委員長の金永南氏とあいさつをかわしたと今回の訪朝日程を振り返った。「予定を削ってもらった」とはいえ、なかなかのハードスケジュール。疲労の色も垣間見えた。
ただ、猪木氏なりの理想を持って訪朝を続けている。李副委員長からはミサイル・核兵器の開発について「アメリカが圧力をかける限り、国際社会が圧力をかける限り、われわれは実験を続ける。よりレベルの高いものにしていきます」と強い言葉も受けたというが、猪木氏は帰国会見で「膝をつき合わせない限り、向こうの言い分もなかなか分からない」と対話路線を主張。「政治の世界もそうですが、表と裏がありますので。本音の話という部分では話し合いをしないとしょうがない。日本政府がとってきた圧力、圧力。そこから話し合いをという空気にもなってきている。それがこのタイミングでできれば」と呼びかけた。
「体もだいぶん弱ってきていて、息切れもきつくなってきた」という自身の体調も考え、10月21日に両国国技館で自身の生前葬を行うことも明かした。李洙ヨン副委員長にも「そこに是非きてくださいよ」と話題を振ったところ、生前葬の文化が北朝鮮にはなく、あまり理解してもらえなかったようだった。