鈴木砂羽 涙の反論…土下座させてない 劇団主宰者側は法的措置の可能性も示唆
女優・鈴木砂羽(44)が主演&演出を担当する舞台「結婚の条件」が13日、東京・新宿のシアターモリエールで初日を迎えた。同作は公演初日の2日前に、女優・鳳恵弥(36)と牧野美千子(52)が急きょ降板して騒動になった。終演後には、鈴木が報道陣の取材に対応。涙を浮かべながら「土下座をさせたという事実は一切ありません」と、降板した2人の主張に反論した。
嵐の船出となってしまった初演出舞台。初日を終えた鈴木は、詰めかけた約50人の報道陣に「カーテンコールでちゃんと言うことを考えていたのに、顔を上げてお客さまがいっぱいいるのを見たら、急に泣けてきてしまって、うまいこと言えなかったのが残念です」と泣きながら心境を吐露した。舞台の観客によると、鈴木は「お騒がせして申し訳ございません」と涙を見せていたという。
ことの起こりは、初日を2日後に控えた今月11日。2人の所属事務所の公式ホームページで突然、舞台からの降板が発表された。その理由として「鈴木砂羽氏より2人の受けました人道にもとる数々の行為」を挙げ、鳳は鈴木から土下座を強要されたり、人格を否定するような罵倒をされたとブログに記した。
だが鈴木はこの日「土下座をさせたということは全くございません。ここではっきり主張させていただきますが、人道的に彼女の人格や尊厳をめちゃくちゃにするような罵声を浴びせた事実はございません」と完全否定。また、2人の事務所が、鈴木が勝手に代役を決めていたと主張していることに関しても否定した。
舞台を手掛けた劇団の主宰である江頭美智留氏(54)のマネジャーも報道陣の取材に応じ、降板した2人の所属事務所による主張について、虚言であると断言。事務所社長からは降板にあたり、舞台の中止か、鈴木によるパワハラでの降板だということを公式に発表するかの選択を迫られたことも明かした。その上で、今後の交渉で話がまとまらず、鈴木側への非難が収まらない場合は、法的措置を取る可能性も示唆した。
鈴木は、10月5日スタートの日本テレビ系新ドラマ「ブラックリベンジ」(木曜、後11・59)に出演予定となっており、13日、大阪市内で行われた製作する読売テレビの改編会見で、現時点で同ドラマの降板などの対応は検討しておらず、同局は現時点では、鈴木の事務所に事実関係の確認は求めていないことも明かした。隅田壮一・編成局長は「昨日のきょうで、真偽のほどが分からない部分があるので、我々としても…」と話した。同ドラマは、週刊誌の世界を舞台にした作品。9日から撮影を開始しているという。