泰葉 あわやSNS結婚詐欺被害 モーガン・フリーマン名乗る男に100万入金迫られ
歌手の泰葉(56)が20日、都内でイラン・テヘラン出身の会社経営者、メィヒディ・カーゼンプールさん(36)との婚約会見を開いた。SNSの一つ、フェイスブックで知り合ったことが話題になっているが、アカウントを今春に開設した直後に、米国俳優のモーガン・フリーマンを名乗る結婚詐欺師の魔の手が迫っていたことを泰葉が明かした。
アカウントを開設したとたん、「全世界から5000人の男性が集まってきちゃいました」とネット上でモテモテだったと振り返った泰葉。その中にはうさんくさい人物もいたといい、その名は「モーガン・フリーマン」だった。
泰葉は「いかにもでしょ。面白い話なんですけど、アメリカ人なんですけど、僕はモーガン・フリーマンだと言ってくるんです。俳優の名前を使いやがって。僕はピースキーピング活動をしていて、外科医というんです。ここも怪しい。出身地はニュージャジー。ニューヨークって言わないところが(怪しい)」と疑わしいポイントを解説していったが、やり取りを始めた当初はそれなりに信じていた様子だった。「子供がほしかった」という思いにつけこまれて、息子と名乗る男の子ともチャットをしたと振り返った。
しかし、ここで「学校に行く」と打つべきところを「オフィスに行く」という入力があったため、疑念が増した。後から考えてみれば、これは詐欺師本人のフェイク=成りすましだった。
そして、「平和維持活動のためシリアにいる」と話す詐欺師から「日本で結婚したいから家を買え」と申し入れがあった。これ見よがしに札束が入ったアタッシュケースを見せながら「3億円を受け取るために、君は100万円を振り込まないといけない」と入金を迫ってきた。一度は価格が3億円の家を下見に行ったという泰葉だが、銀行に相談したところ「シリアというだけでアウト。マネーロンダリングだと。泰葉さん、これ危ない」と助言を受け、事なきを得た。
はんこをわざとらしく押したものを見せて「振り込んだわよ」と演技をし、先方から「まだ振り込まれていない」と返ってきたタイミングでやり取りを打ち切ったと明かした。
婚約者のカーゼンプールさんを信用した理由は、「ビデオチャットをきちんと、彼の社長室から毎日のように(して下さって)、社員さんもいらっしゃって、話をしている中で本当だと確信しました」と振り返った。