不出馬の上西議員“炎上路線”は継続…決別した橋下氏を礼賛
無所属の上西小百合衆院議員(34)が25日、東京・衆議院第二議員会館で会見し、次期衆院選に出馬しないことを改めて発表した。上西氏は22日に、不出馬の意向を報道各社に伝えていた。
上西氏は2012年の衆院選で、日本維新の会の公認を受け初当選。当時の橋下徹代表代行(48)に高く評価され、「浪速のエリカ様」の異名を取るなど、メディアの寵児となった。だが15年、体調不良を理由に国会を休んだ前日に居酒屋に行っていたことが発覚し、維新の党(現・日本維新の会)を除名され、橋下氏とも決別。その後は橋下氏への批判を展開し、「橋下さんは嫌い」と明言していた。
だが、この日の会見で上西氏は、「私が政治家を志したきっかけは、橋下徹さんの行動力に憧れ、維新政治塾に入ったこと。これほどまでにダイナミックな政治家を見たことがありません。その鮮やかな行動力こそが政治だと信じ、私は政治の道に入る決断を致しました」と、決別したはずの橋下氏を礼賛。さらに「橋下さんは私にとっては憧れの存在で、政治の世界に入るきっかけとなった人。(除名後も)ずっと橋下さんと直接お話をさせていただきたいと、いろんな形でアプローチしてきましたが、かなわなかったのは本当に残念です」と持ち上げた。
橋下氏は大阪府知事時代から、歯に衣着せぬ言動で、自身のツイッターでもたびたび議論を巻き起こしてきた。上西氏もツイッター上で日常的に“炎上”を繰り返し、今年7月にはJ1・浦和レッズのサポーターから殺害予告を受ける騒動にまで発展していた。
今後のツイッター利用について問われた上西氏は「炎上というのは、受け取られる方の問題だとは思うんですけど…」と前置きしつつ、「私は橋下さんのやり方が好きなんです。ちょっと過激なことを言って、議論を引き出す。それによって問題点が浮き彫りになってくるから」と、再び橋下氏の名を挙げてその効力を主張。「橋下さんも、いろんな表現を使って『薪をくべて』います。私も、これからも発信すべきことを発信していきたい」と“炎上路線”を継続することを宣言した。