“最後のクレージーキャッツ”犬塚弘が2日連続でイベント登場
“最後のクレージーキャッツ”となった今も現役を貫く俳優・犬塚弘(88)が10月に都内で2日連続のトークイベントを行うことが28日、分かった。20日に山野楽器銀座本店で「ジャズと銀座とクレイジー・キャッツ」と題し、21日には神保町シアターで「植木等と渡辺プロダクション映画の時代」特集上映の初日に登壇し、娯楽映画研究家の佐藤利明氏(54)と対談する。
1955年の結成から62年。シンガー・ソングライターの星野源(36)は「ハナ肇とクレージーキャッツ」から受けた影響を公言し、自身が在籍したバンド「SAKEROCK」ではメンバーとおそろいの白スーツ姿でオマージュをささげ、代表曲「スーダラ節」をカバーした。また、俳優・山本耕史(40)が没後10年の植木等さん(2007年死去、享年80)を演じるNHK土曜ドラマ「植木等とのぼせもん」が放送中。世代を超えて、再び注目を浴びている。
植木さん、ハナ肇さん(93年死去、享年63)、谷啓さん(10年死去、享年78)に続く“第4の男”と呼ばれた犬塚。12年に桜井センリさん(享年86)が死去したことで唯一の生存メンバーとなった。
10月20日はベーシストとして加入したクレイジーキャッツ結成前夜のジャズブームの舞台裏やメンバーの素顔を語り、同21日は植木さん主演の映画「日本一の色男」(63年公開)上映後、東宝クレージー映画や松竹の山田洋次作品などでのエピソードを披露する予定。詳細は9月29日に劇場HPで公開される。
佐藤氏は「犬塚さんご自身が見て感じられたことを語られます。2日続けてご覧になっても楽しめる、そんなトークショーを目指します」と意欲的。貴重な機会となりそうだ。