安室奈美恵、県民栄誉賞授与へ 沖縄の誇り!知事も明言 歌手では初
来年9月16日をもって引退することを発表した歌手・安室奈美恵(40)が、出身地の沖縄県から県民栄誉賞を授与される方向であることが29日、分かった。
この日開かれた沖縄県議会で、翁長雄志沖縄県知事(66)が「授与については県民も十二分に理解していると思う」と明言した。受賞が決まれば、女子プロゴルファー・宮里藍選手(32)らに続いて、6例目となる。
沖縄が生んだ不世出の歌姫に、故郷が敬意を示した。安室の電撃引退発表を受けて、翁長知事は「全国や国外で活躍し、大変誇らしく、敬意を表したい」と県議会で答弁。県民栄誉賞の授与に向けて、検討する考えを明かした。
県民に愛され、希望、活力となった個人や団体に授与される沖縄県県民栄誉賞は、1999年、春の甲子園を県勢で初めて制した沖縄尚学高校野球部に贈られたのを皮切りに、過去に5例のみ。10年には全米女子プロゴルフツアーで日本人最多勝利を挙げた宮里選手に授与された。これまでスポーツ関連のみだったとあって、受賞が決まれば歌手として初の快挙だ。
県関係者によると、今後、知事を中心とした県幹部職員による審査会が開かれ、授与の検討が正式に行われるという。審査会や授与式の時期については、未定とした。
安室は14歳でデビューするまで暮らしていた沖縄に、人一倍、思い入れが強い。5年前にデビュー20周年記念ライブを宜野湾市の野外会場で計画していたが台風の影響で直前に中止となった。デビュー25周年を迎えた今年、あらためて地元で節目を祝うため、今月16、17日に同じ会場で凱旋ライブを実現させた。四半世紀の歌手生活で常に胸に抱いていた郷土愛が、最高の形で認められることにもなる。