元いいとも青年隊・岸田健作がホームレス生活を告白「カラスがライバル」

 元いいとも青年隊の岸田健作が2日、フジテレビ系「バイキング」のインタビューに応じ、壮絶なホームレス生活について振り返った。岸田は1997年に10代目いいとも青年隊としてデビュー。2005年に芸能界を引退していた。

 一時は人気絶頂だったにも関わらず2005年に引退。その理由について「どの現場にいっても劣等感。実力のなさを実感していた」「元祖おバカキャラとか言われていたが、本当のおバカ。こんな人間がステージに立ってちゃいけない」と劣等感にさいなまれたことが原因だとした。

 だが、そこから生活は激変。「アルバイトもしたことがなかったから、働き方が分からなかった」とホームレス生活に突入。都内の公園で野宿生活となった。岸田は当時住んでいた公園に行き、「ここがぼくの寝室」とベンチを紹介。「寝るように作られていないので、寝返りを打つと落ちる」といい、いつも膝を曲げ、縮こまって寝ていたという。現在はセミダブルのベッドで寝ているが「今でも大の字では寝られない。完全に後遺症」と振り返った。

 雨が降った場合は、案内板の下にもぐり、体育座りで寝ていたといい、食料についてもゴミ箱を漁る日々。「運がいいと(お弁当などが)残っていたりするので、それを食べる」が、カラスに先に荒らされていることも。「カラスがライバルだった」とも振り返り、2日間何も食べないこともあった。そんな時は、道行く人に「お腹が空いてまして、今お金を持っていないので食べ物あったら恵んでもらえませんか?」と声をかけていたという。

 そんな岸田がホームレスを抜け出すきっかけとなったのがストリートミュージシャンたちのパフォーマンスだったという。「ある日、ストリートミュージシャンの演奏に合わせてダンスを踊っている人を見て、自分も生の演奏に対してダンスを踊るようなバンドをくみたいと思って、ホームレスを抜け出そうと。生きる目的、やりたいことが見つかった」と話していた。

 岸田は現在、CSドラマなどの演出や演技指導、脚本執筆やアーティストのPV制作、編集などで生計をたてているが、週末にはロックアーチストとして自腹で野外などで公演もしているという。

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