BSフジ亀山社長「保毛尾田」批判受けドリフ新番組でも注意喚起
前フジテレビ社長で、今年6月にBSフジの社長に就任した亀山千広氏が2日、都内での記者懇談会に出席した。9月28日に放送されたフジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」の30周年記念特番で「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」を懐かしのキャラクターとして登場させた際に批判を受けた事例を受け、10月8日にスタートする「ドリフ大爆笑」でも注意をしていくと語った。
「保毛尾田」のケースは、男性の同性愛者をやゆしているのではないかという批判が出て、ネット上を中心に話題になった。フジテレビには9月29日時点で、約100件の賛否両方の意見が届いた。フジテレビの宮内正喜社長も「視聴された方の中に不快の念をお持ちになった方がいたら、テレビ局としては大変遺憾なことで謝罪をしないといけないなと思っております」とコメントした。
BSフジの亀山社長は「難しいですね。本当に」と神妙な面持ちで考えを語った。「キャラクターを出すなら、出し方をどう注意するか」と、過去の人気キャラクターをそのまま出して受け入れられるか、考えるべきと提言。「視聴者に説明できるのであれば、言葉を持てるのであれば」と制作者として、自信を持って放送できるかどうかを確認すべきとした。「今見る視聴者の感覚になっていかないといけない」とも語った。
ただ、放送にあたって「ドリフ大爆笑」を見返した感想は、「コントに関しては意外と初期の『ドリフ大爆笑』って本当に作り上げられたものなので、今でいうところのハラスメント的な要素のものは、むしろ少ない気がします」だった。むしろ、「こんなにおとなしかったのかというぐらい」という印象を抱いたと振り返った。