薬丸裕英・石川秀美結婚 ジャニーズ時代から極秘交際
人気アイドルグループ「シブがき隊」の解散から2年、薬丸裕英がアイドル・石川秀美との“デキ婚”を発表した。ジャニーズ時代から5年間の交際を実らせての結婚だった。
【以下、1990年6月5日のデイリースポーツより】
「待つ身の私でした」--元シブがき隊(24)=本名同じ=と歌手の石川秀美(23)=本名同じ=が四日午後、東京・赤坂プリンスホテルで婚約会見を行った。席上、「もうすぐ六カ月」と秀美の妊娠も発表され、終始、照れながらのダブルおめでた会見。大安のきょう五日にも入籍予定だが、挙式、仲人などは未定で、秀美は七月一日付で休養に入る。
午後一時、会見上に大挙押し寄せたカメラマンから身重の秀美をかばうように薬丸が入場。ブラックスーツで決め込んだ薬丸と対照的に、秀美は“十月十五日”の出産予定日を意識し、ゆったりした黒のワンピースにローヒール。清純派アイドルの顔とは違ったしっとりした母親の顔で、薬丸に寄り添っていた。
二人に恋愛感情が芽生えたのは五年前。その当時は、「若かったこともあってお互い仕事に専念しようと決めました」(薬丸)。その一年後、二人の親密交際を写真誌に報道され、人目を避ける毎日が続いたが、二人の愛は冷めず、「いい関係」の四年間を経て、「最終的に一番望んでた理想像に近かった」(薬丸)、「一番安心して、信頼できる人」(秀美)と、この日の電撃婚約発表となった。
結婚を意識したのは「去年の暮れ」。プロポーズの言葉は「心の中にしまっておきます」と幸せにほおを赤らめる秀美だが、「私は待つ身でしたから」と、人一倍の喜びだった。妊娠を薬丸に告げたのは三月。「どう答えてくれるのか心配だった」そうだが、「天の授かりものを授かったのよ」の言葉に、薬丸も思わず「やったね。オレもパパになるのか」と笑顔で答え、結婚を決意したという。
挙式は、秀美の身体を気遣い、「控えめに身内で」(薬丸)と年内に行う予定。日時、場所、仲人などは未定。秀美の体調を考えながら調整される。
「家庭は控えめに、仕事は派手に」と新生活に張り切る薬丸を待っているのは、甘い新婚生活というよりは、“家庭の重み”。周囲に結婚をもらした際、「無謀だ」という意見もあったという。「一人半で飛び込んでいきます」と夫を信じる秀美は、出産を控え、年内は休業。一家は薬丸の双肩にずしり。イメージダウンにもなりかねないが、「僕は男。何と言われようが大丈夫です」と力強く大黒柱宣言をした。
一方、亡き父の墓前に報告していた秀美は、妊娠報告も合わせ、「一日でも早くお墓参りに」と正式発表に晴れやかな表情だった。