民進の希望合流「トロイの木馬」説が消えず…発端の民進・有田氏は失敗指摘も
民進党参院議員の有田芳生氏が、衆院選を前にした民進と希望の党の合流に関してSNSに投稿した、潜入・乗っ取りを想起させる「トロイの木馬」との指摘がネットで反響を広げている。希望が、民進出身者の選別を行い、憲法観や安保法制などを「踏み絵」にしたことで、有田氏自身は最終的に「トロイの木馬戦術は意味を失った」としているが、希望は3日、第1次公認候補を発表し、うち民進出身者は110人を数えた。
ネット上では「トロイの木馬を送り込んだか」「トロイの木馬作戦は順調のようだ」「トロイの木馬は入城成功したみたいですね」と、野党第1党が新興政党に大量合流した異例展開を揶揄する投稿が相次いでいる。
有田氏は、民進の希望への合流方針が判明した直後の9月28日にツイッターに「トロイの木馬」と投稿して、これがネット上で波紋を広げた。
ただし10月1日にはSNSに「『トロイの木馬』戦術は一夜にして意味を失いました」と投稿。当初、民進党が希望の党に合流することで合意した両院議員総会では「公然とは口にしなかったことですが『トロイの木馬』のように、多数になるであろう自分たちの政策を進めていくという暗黙の合意があったのです」「民進党の政策を希望の党が『丸のみする』と理解されていたからです」「選挙戦を闘えば、当選者は圧倒的に民進党出身者が予想されました」と記したうえで、これが希望の党による選別を受け、成り立たなくなったとした。
しかし、この有田氏の投稿後も、ネット上には希望と民進の合流を巡って「トロイの木馬」との投稿が相次ぎ、選挙後の動きに注目する投稿が続いている。