たけし ノーベル賞は「俺が取らせた!」 カズオ・イシグロ氏、北野作品から影響
ビートたけしが6日、テレビ東京系の1週間限定番組「おはよう、たけしですみません。」(前7時30分)に出演し、ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏が自身の作品から影響を受けたと聞き「俺が(ノーベル賞を)取らせた!」と胸を張った。
毎年、有力候補として取り上げられながらも受賞を果たせないでいる村上春樹氏について「村上春樹はいやな予感したんじゃないか?」と発言。続けて、ノーベル文学賞について伝える新聞記事を用いて、黒沢明、小津安二郎、伊丹十三といった名だたる名監督と並んで、イシグロ氏が北野武監督の映画作品から多くのことを学んだと発言していたことが紹介された。
「おはよう、たけしですみません。」に初回から出演している爆笑問題・太田光は「生きてるのたけしさんだけですからね」と感嘆。浅草キッド・水道橋博士も「殿が取ったようなものでいいんじゃないですかね」と持ち上げると、たけしは「間違いない!誰が何と言ったって俺だよ。俺が取らせた!!」と宣言した。
「キタノ・イシグロ!ビート・カズオ!」と太田と博士がはやしたてる中、たけしは文学賞について、もともと執筆された言語によっても影響があるのではないかと推察した。2015年公開の映画「龍三と七人の子分たち」のせりふを翻訳しようとした際、「おひかえなすって」という単語を訳すことができなかったと告白。英語を経由してフランス語にも翻訳したが、「シェークスピア的な古い言葉をつくって、やったら誰も笑わないんだよ。言葉が変わったら何も笑えない」と嘆いていた。
結局、このトークパートは「俺がカズオ・イシグロを育てた」と言い切ってまとめていた。