歌舞伎俳優・市川猿之助（４１）が出演中に左腕を開放骨折し、休演することになった舞台「スーパー歌舞伎２（セカンド）　ワンピース」（１１月２５日千秋楽）で猿之助の代役を務めることになった尾上右近（２５）が１０日、東京・新橋演舞場で「とにかくみんなで乗り越えます」と意気込みを語った。主人公・ルフィとハンコックの二役を務めていた大黒柱の猿之助を突然欠く形となったが、出演者が一丸となって舞台をやり通す覚悟を示した。

　右近は会場入りする際に、集まった報道陣から声をかけられた。マスクをしていたが、下にずらして顔を見せ、「とにかくみんなで乗り越えます。どうぞよろしくお願いします」と短いながらも舞台に対する思いを明かした。

　９日の公演を終えて以降、稽古をする時間もなく、ほぼぶっつけ本番の形となる。突然の代役となったが、もともと同公演中に若手主体で上演する「麦わらの挑戦」でルフィとハンコックを演じていたため、対応することができたという。同公演で猿之助はシャンクス役を演じていたが、こちらの代役については現在も調整中となっている。

　この日、舞台を製作する松竹は「－ワンピース」のチケットは「麦わらの挑戦」と同額にすると発表した。座席によって２０００～５００円の割引となる。返金方法は決定次第松竹のホームページに掲載される。