柴咲直虎、仰天クランクアップ「まだ1年できそう」 撮影当初の不安一転、笑顔で完走
女優の柴咲コウ(36)が11日、静岡県浜松市で、主演のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(総合、日曜、後8・00)のクランクアップを迎えた。井伊家ゆかりの地で迎えたこの日の撮影は、稲穂の揺れる井伊谷で農民から実りを感謝されるシーン。クランクアップでは充実感から号泣する役者も多いが、柴咲は「体力が有り余ってます。まだ1年くらいできそうな感じです」と笑顔のまま大役を終えた。最終回は12月17日放送。
周囲から「殿~!!」のかけ声を受け、くす玉を割ると、棚田にあでやかなテープが舞った。
1年以上の撮影を終えた柴咲は「始まるときは1年やり遂げられるか不安で、精根尽き果てて終わるんだろうと思っていたんですが…体力が有り余ってます。もう1年くらいできそう」と仰天発言し、笑顔をこぼした。
女性ながら男性名で城主となり、民に尽くした異色ヒロイン。尼だった時代も長く、撮影には「人間力を鍛える」をテーマにして臨んだ。「撮影して、帰って台本覚えて、寝るって生活が大半だった」とルーティンを徹底。一方で「作品から感化されるものがあって、それで私の人生を潤してもらったのも確か」と、初共演だった高橋一生(36)らの芝居から刺激を受け触発されたことも明かした。
撮影の合間を縫ってライブ活動を行い、会社を立ち上げてCEOに就任するなど精力的に活動した。制作統括の岡本幸江氏は「興味があることに携わっている限り、エネルギーを自家発電して、どんどん燃えさせるところがありました」と柴咲のパワーに脱帽。
ラストシーンで最期を迎えるため「続編はできないんです、死んじゃうから」と柴咲。また大河のオファーがきたら「もちろん!!やりたいです!!」と、作品を終えたばかりとは思えぬ気力体力の充実ぶりだった。
高橋が演じた小野政次(まさつぐ)が亡くなった8月には“政次ロス”が渦巻くなど、話題を呼んできた「直虎」。最終回に向けますます目が離せない。