タレント・清水アキラ（６３）の三男で、ものまねタレントの清水良太郎容疑者（２９）が、覚せい剤取締法違反（使用）の疑いで１１日に逮捕されていたことが１２日、分かった。同日夜、アキラは都内の自宅前で会見。所属事務所の社長として良太郎容疑者を解雇することを宣言した。「話もしたくない」と突き放しつつ、「でも、家族ですから…」と涙ながらに愛情ものぞかせた。

　今年２月に違法カジノへの出入りが報じられて芸能活動を休止し、６月に復帰したばかりだった良太郎容疑者。そこからわずか４カ月、ものまね王の息子は、懲りるどころか今度は逮捕という事態に陥ってしまった。

　父・アキラはこの日午後９時過ぎ、自宅前で会見。「このたびは私のせがれ、清水良太郎が世間をお騒がせし…」と謝罪した。

　違法カジノ騒動の際にも、アキラが何度も問い詰めたものの、「大丈夫」と繰り返していた良太郎容疑者。今回も、１０日に西池袋のホテルで任意同行を求められたことを問い詰められると、「何もないよ」と主張し続けていたという。報道陣から、良太郎容疑者が容疑を認めたと伝えられたアキラは、ようやく嘘の連鎖から逃れたと感じたのか、「ホッとしました」と複雑な表情を浮かべた。

　不肖の息子の再三にわたる不祥事。涙を流しながら「バカヤロー！って言って突き放したいですけど、家族ですから…。家族の中で、みんな一生懸命やってるんですけど、そういうヤツも…。でも、家族なんですよね」と、怒りとともに抑えきれない愛情をのぞかせた。

　それでも、今後の芸能活動については「とりあえず自分の事務所はクビにする」ときっぱり。復帰を希望した場合でも「その気はありません」と切り捨てた。さらに、「面会はするつもりはありません。話もしたくない」と吐き捨てた。

　この日、腰の手術を受けたアキラの妻は、麻酔からさめると「我に返ったのか、ポロポロ泣き始めた」という。「うちは普通の家より厳しくて、何かあったら引っぱたいてた。それが逆に、嘘つきになっちゃったんですかね…」とおえつを漏らし、「清水家はもう一度、やり直しですかね…」と、やるせない思いで天を見上げた。