檀ふみ、「火宅の人」の内実を明かす「ドメスティックバイオレンスですよね」
女優の檀ふみ(63)が14日放送のTBS系「サワコの朝」に出演し、30年来の親友である作家の阿川佐和子氏(63)に、父で人気作家だった故檀一雄さんの「火宅の人」ぶりを「ドメスティックバイオレンスですよね」と明かした。
一雄さんは自身の奔放な婚外の女性関係を描いた「火宅の人」で知られる。
檀は「家庭は本当に大変でしたよ。父と母が大変なことになっている時に、学校に行ってみんなの顔を見てると、世の中はなんて平和なんだろうと思って、泣きたくなることありました」と回想。
「それはもう、ドメスティックバイオレンスですよね。母も闘うし、口ごたえ、すごい方だったんで。ここでこれを言うと父が怒り出すぞ~っていうことを、母はおっしゃるんですね~」と、壮絶な夫婦バトルの一端を明かした。
「私が小学校4年生ぐらいの時には恋人ともほとんど別れていた」という一雄さんだが、火宅の人から在宅の人になっても「作家ですので、どこに逆鱗(げきりん)を秘めているかわからないわけですよ。突如怒り出して、それがどれくらいの怒りになるかわからないから、いつもおびえていました」と、恐ろしい存在であることは変わらず。
「小学校3年生ぐらいの時に私、髪を伸ばしていたんです。すごくいとおしんでいたんですが、プールが近づくとみんなに髪を切りなさいって言われるんです。ある時に母に切りなさいって言われたので、私、腹を立ててハンストしたの。屋根裏かどっかに隠れて、ご飯食べに降りて行かなかったの」という檀の行為が、一雄さんの逆鱗に触れた。
「いちばん父が大事にしているのが食卓なんですよ。それに来なかったんで父がすごく怒り始めて、髪の毛を持って引きずられました。『じゃあ俺が切る!』って言って引きずられて。私は本当に殺されるっていう感じで大暴れして、外に飛び出して行きました。下着一枚でしたけど。はだしです。それで切るという約束したんです。かわいそうでしょ」と、幼い娘にも容赦なかった一雄さんの姿を振り返っていた。