歌手の美川憲一（７１）が１４日、東京・ホテル雅叙園東京で行われたタレント・デヴィ夫人（７７）主催パーティー前に会見を開いた。タレント・清水アキラ（６３）の三男で、１１日に覚せい剤取締法違反（使用）の疑いで逮捕された、ものまねタレント・清水良太郎容疑者（２９）について、「やるせないというか、切ないというか、悲しい」とあきれた。

　美川は９月２９日にＴＢＳ系「今夜解禁！ザ・因縁」で良太郎容疑者と共演。２月に違法賭博場への出入りを報じられ、４カ月謹慎した良太郎容疑者を、説教した。それからわずか２週間での逮捕劇。「バカヤロー」とあきれた表情と共に登場すると約２０分間、「悔しい。立ち直ってもらいたいと思った。あのアドバイスはなんだったのか」と嘆きが止まらなかった。

　自身も１９７７年に大麻所持で逮捕（起訴猶予）された経験がある美川は、番組共演時から「（良太郎容疑者が）うそをついている」と感じていた。薬物の関与は詮索しなかったが、「会った瞬間に覇気がない、顔色悪いなと。裏の顔があったと思ったら悲しい」。関係者によると、同容疑者は六本木のバーで働くこともあったといい、美川は「水商売なんて辞めた方がいい」と仕事に集中することを勧めていたことも明かした。

　逮捕翌日、父のアキラが厳しいしつけが息子をうそつきにしたかもと悩んでいたことに、「一理ある。厳しくやっていると、良い子であることをみせなきゃいけない」と指摘。「クビは当然」と断罪すると、最後は「親を泣かして、ファンを裏切って、本当にバカヤローね」と憂いていた。