加藤一二三、対戦相手と別人物と知らずに対局「おったまげー」
元プロ棋士の加藤一二三(77)が16日、都内で行われた米映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」(21日公開)のPRイベントに登場し、過去に“謎の棋士”との対局があったことを明かした。
同作で米俳優トム・クルーズ(55)が演じる主人公は、CIAの極秘作戦パイロットでありながら、麻薬密輸ビジネスにも携わり、巨万の富を築いたという、ぶっとんだ実在の人物。これにちなんで、加藤は、お笑いタレントの平野ノラ(38)とともに「ぶっとびエピソード」を披露した。
加藤は、10年ほど前の対局で起きた“事件”を明かした。後輩棋士と対局した際、昼休みに事務局を訪れると対戦相手がその日は休んでいることが判明した。当初予定されていた相手とは別の人物と気づかずに対局していたそうで「将棋界初だと思います」となぜか誇らしげだった。
当初対戦する予定だった棋士も、当日対戦していた“謎の棋士”も振り飛車(将棋の戦術の1つ)で戦っていたため気づかなかったという。「わたしは居飛車なので問題なかったんです。ま、別人だったのはおったまげですよね」と平野のギャグをまじえながら平然と説明した。