長男が明かす三船敏郎さんの意外な素顔 とにかくきれい好き
俳優・三船敏郎さんの長男で三船プロダクションの代表取締役社長・三船史郎氏(66)が18日、都内で行われた「世界のミフネと呼ばれた男 三船敏郎映画デビュー70周年記念展」(19~31日、東京・渋谷区の東急百貨店本店)の記者発表会に出席し、敏郎さんの意外な素顔を明かした。
「七人の侍」(1954年)の菊千代や「赤ひげ」の新出去定らに代表されるような、豪放磊落(らいらく)なキャラクターのイメージの強い敏郎さんだが、史郎氏によると「とにかくきれい好きできちょうめん」な性格だった。この日は会場に愛車だったロールスロイスも展示されていたが、自身で洗車することもしばしば。史郎氏も子供の頃に洗車を手伝った思い出があることを明かした。「三船プロ」に社員よりも早く出社することもあったが、まずやるのは社内の掃除。自宅の前をほうきで掃く姿が目撃されたこともあったという。
敏郎さんとの思い出を尋ねられると、62年に公開されたメキシコ映画「価値ある男」の撮影前に家族をメキシコに呼んで観光したことを挙げた。「家の中では普通の父だった」という敏郎さんは、しっかり“サービス”をする家庭人でもあったようだ。
展示会では三船さんが復員してきた際に軍から支給された毛布を自ら縫って製作したコートや、東宝ニューフェースに合格し、映画の基礎を学んでいた時のノートなど、貴重な愛用品約200点を見ることができる。